背が縮んだッ

健康診断とグルスキー展・休日!


堂島はお洒落じいさん/おじんが多いな!
予算委をして二月のお金を下ろした気の大きさでウイスキーを買った。


グルスキー展、素晴らしかった。五月まである&アクセスが容易であるのでまだ行くと思う。
案内の表紙にもなっている「カミオカンデ」や「99セント」のような、パースペクティブを強調(排除?)して異様な画面に見せているやつだけかと思いきや、意外と絵画っぽいやつもあり、それも好きだと思った。古いやつで言うと「ミュルハイム・アン・デア・ルール、釣り人」。「図録で見るとガッカリパターン」は美術展の常であるとして、これ、ほんと、実物と印象が違う。図録で見ると単なる川の写真やな…実際に見ると手前と奥にいる釣り人の存在が(もっと明るいんだよね)すごく絵画的。パースペクティブいじったデカいやつ! も、「F1 ピットストップⅣ」はレンブラントの「夜警」っぽい! 明るく強調されたピットストップの人々と、後ろの建物内にいる観客の暗さの感じよ。(そして強調されたピットストップの人々は全員フルフェイスヘルメットなのだ! 暗い所にいる人たちは表情が刻銘に描写されている(写真だから当たり前なんだけど))
「大聖堂」も窓から零れる光、端に身を寄せ合っている人々、というのがとても宗教画のようなのに、その人たちが今の服装でカメラを構えているのが大変可笑しい。「フランクフルト」は画面一杯の発着案内板がもちろん圧倒的で快感なんだけど、その下にいる人たち(やはり暗い)の描写を見て一遍上人絵巻を連想した。思わず同一人物がいないか探してしまう。

ザ・セル」が大好きな身としては「ベーリッツ」たまらん! 黒いビニールがかかった畑を俯瞰で撮った写真なんだけど、気が狂いそう! すき!
「図書館」は小品(サイズが)の中で一番欲しかった…クリアファイルとかポスターとか作って欲しかった…サマーウォーズでラブマシーンとキングカズマがオズの書籍があるあたりをビューンと飛んでるシーンみたいな! 見た人しか分からん!
映画ネタもいっこ、「プラダ Ⅱ」(棚に何も飾られてない方)も好き。緑の棚とピンクの床、の取り合わせ、シャイニングの怖い部屋を思い出してニヤニヤしちゃう…部屋の端っこが写ってるの、こっちの写真だけなんだよね。棚の向こうを見たくてつい斜めから見たりなどした。

ちっちゃいやつだと「メーデーⅤ」も好き。縦いっぱいに夜のビルがあって、各階の人の様子が写ってる。色が好み。これもクリアファイルとかミニポスターとかないのか…


げらげら笑った(内心)のが「無題Ⅰ)!
モノクロの砂嵐のような画面がカーペットだと分かった瞬間この人がすっごく好きになった。このひと、あの、失礼ながら、子供の時先生が前で話している間カーペットの目地や運動場の砂や、机の木目なんかでトリップしてたタイプではありませんか。砂地のやつもあるし…「ザ・セル」のトリップ具合にも似た描写があるよね。マトリックスが好きな人も好きだと思う!

解説を読んでもうひとつ可笑しかったのが「無題 XⅡ」。存在しない本だったのかよ!! あの大きさで見るといいんだよー。フォントの綺麗さとかに没入できるよ。

カミオカンデ」は荘厳、神々しい。ど前に立ってずーっとあそこに居たかった。


バンコク」シリーズは自分にはまだ良さが分からない。
「オーシャン」シリーズは、Googleマップを俯瞰に俯瞰にしていった時に航空写真から衛星写真に切り替わった瞬間の快を思い出した。「南極」が好き。「単に白いとこ」が近づくとヘコミや筆あとのような雪の影が見えて美しい。氷が崩れている端っこも「写真みたい」。


はー