自分の萌えツボについて・バカと元通り

わたしAKIRAはスゲーっておもうけどあの世界にだけは住みとうなかったんですけど



時事ネタさておき。

ビューティフルドリーマーと消失と恋はデジャブと夏への扉ロールシャッハの事を考えていて、今まで自分の好きフィクションって「宇宙」と「ループもの」だと思っていたんだけど、もうひとつ追加、「何かを元通りにするために奔走する話」が大ッ好きなんですわ!!
それも、元通りの「元」がしょーもないほど、元通りにするための装置がそのしょーもなさに相反して大がかりなほどウッとくる。ちゃんと元通りになったあと、主人公とか主人公以外のしょーもない奴がちゃんとしょーもなさを残しているよ、という描写も入れてな。あの、バカに帰結するカタルシスってなんでしょう。「ああ〜〜〜あんなに頑張ったのにしょうもない〜〜〜ッッッ」って泣きながら笑うのがとても好きなの。木更津キャッツアイのうっちーが棺桶から出るとことか、SH2の迷彩服とかな! ロールシャッハの「君たちちっとも変わってないじゃないか! 僕はこんな奴らに説得されたのか!」とかな!
バカはないけど「ねじの回転」も「あんなによかれと思ってやったことが全部失敗で仕方がないので史実に戻しに行く」という苦渋感たまらん。
あのカタルシスってなんだろう、って書いたけど、なんで自分がこれがこんなツボかってたぶんねー、色んなことを「前のほうがよかった」って思うことの積み重ねで、世の中が変化するのは絶対止められない。「進化」や「進歩」なんだ、必要なんだと自分に言い聞かせても「そんな風になってほしかった訳じゃない」が付きまとう。望んでない方向に変化をもたらした奴は強大でわるものに見える。それを、よりによってバカなしょうもない奴がひっくり返しちゃう、元に戻しちゃうってのが痛快なんだよな。AKIRAはスゲーっておもうけどあの世界にだけは住みとうなかったんですけどな。